http://www.amazon.co.jp/dp/4048678094/
・・・最初のニ本の短編はそんなに感心しなかった。
いやむしろ「この話を読むのはこれで終りにしようか」とさえw
しかし最後の中篇は傑作だ。読む価値がある。本当にこの話のよさを理解するためには第1巻から読むべきだろう。
この人はカネが無くて追い込まれた人間を描かせたらバツグンにうまい。貨幣経済の中で人間は生きながら真っ二つの部分に引き裂かれる。経済に支配されるのは避けようがないとしても、しかし完全に支配されないためには、「その先」を見る目が必要となる・・・