▼悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない――宮崎駿監督、映画哲学を語る(前編)
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0811/27/news004.html
>――子どもたちをナショナリズムから解放するということですが、今後は地域社会に
根ざした映画を作るつもりか、グローバルな映画を作るつもりかどちらですか?
>宮崎 「世界の問題は多民族にある」という考え方が根幹にあると思っています。ですから
少なくとも自分たちは、悪人をやっつければ世界が平和になるという映画は作りません。
「あらゆる問題は自分の内面や自分の属する社会や家族の中にもある」ということを
いつも踏まえて映画を作らなければいけないと思っています。
「自分の愛する街や愛する国が世界にとって良くないものになるという可能性をいつも
持っているんだ」ということを、私たちはこの前の戦争の結果から学んだのですから、
学んだことを忘れてはいけないと思っています。 ・・・
・・・
>――麻生首相がアニメ・漫画好きと公言されていますが、これをどうお考えになっていますか?
>宮崎 恥ずかしいことだと思います。それはこっそりやればいいことです。