▼<GDP>ブラジル、50年までに日本を抜く…監査法人予想
>2050年までに日本経済はブラジルに抜かれる−−。監査法人の英米プライスウォーター
ハウスクーパース(PwC)が公表した50年の世界の実質国内総生産(GDP)予想で、
新興国の躍進と日本の後退が鮮明となった。・・・
>PwCは経済成長率が高い中国、インド、ブラジル、ロシア、メキシコ、インドネシア、
トルコの7カ国(E7)を中心に分析。E7諸国全体のGDPは07年、米国の約6割に
過ぎないが、50年には米国の3倍超に達する。筆頭の中国は25年ごろに米国を
追い抜き、50年には米国の1.3倍となる。
>日本は現在、米国GDPの32%を占め、世界2位。しかし、50年には世界最大の
中国に次いで、インドが米国の約9割に迫り、ブラジルが同26%となる。日本は
同19%で5位にとどまる。ロシア、メキシコ、インドネシアもそれぞれ17%と
日本逆転が視野に入る。E7諸国には膨大な中産階級が形成される一方で、
中国がハイテク国家に脱皮する見通しだ。
>GDPの伸び率では、E7諸国が年6.4%増のハイペースとなる一方で、日米など
主要7カ国は同2%増にとどまる。伸び率が最も高いのはベトナムで、年約10%と
予想している。