ふみきり戦士シャダーン。
・・・うちの実家には本がたくさんあったので、子供のころから自分でどんどん読んでいくと、
時には非常に恐ろしい目にあうわけですよ。
写真集「ベトナム戦争の記録」とか。
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/469284/s/ (←これはたぶん復刻版)
絵本「糸井ちゃん、戦争のお話してあげる」とか。
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=06815682
このリストにあるような本はだいたい図書館で読んだ。
http://members-abs.home.ne.jp/tn_delamancha/sankou/sa-gyou/se_027.html
だって子供は怖い本が好きじゃないですか(@∀@)
中沢啓治先生も「原爆の恐怖が伝われば(はだしのゲンがホラーとして読まれても)
それでいいんだ!」と断言しておられることだし。
それにしても「糸井ちゃん、戦争のお話してあげる」は本当に何年も封印してました。
それほど子供には怖かった。絵は新聞マンガみたいなのに。
この絵本は子供が読んでもなにかがおかしい。
お父さんがある日、糸井ちゃん(小さな女の子)を外に連れ出すんですよ。
「今日は戦争を見に行こう」って。国防服やモンペにきがえて。
「せんそうばし」という木の橋をわたると、そこに戦時中の世界があって。
(ええっ・・・)
そこで糸井ちゃんは自分と同じくらいの女の子に出会う。女の子のお父さんは
兵隊に行って帰ってこない。お母さんとたった二人、猫を飼ったりして
がんばってくらしてる。でもある日、女の子の街は空襲にあって・・・
糸井ちゃんとお父さんは必死で逃げ出して、せんそうばしを逆にわたるんだけど、
女の子はせんそうばしをわたれない。お母さんともはなればなれに、炎の中に
取り残される。
糸井ちゃんは自分の街に帰ってきて、お父さんと一緒に屋台でおうどんを食べてる。
「女の子にも食べさせてあげたかったな」なんて思いながら。
・・・この話の何が恐ろしいって、女の子の飼っていた猫が空襲で焼け死ぬ場面ですよ。
私は猫が好きで自分でも飼ってたから、「猫が真っ黒になって焼け死ぬ」というのが
死ぬほど怖かった。
・・・よく考えたら「せんそうばし」って何なんだよ。おかしいよ!(@∀@)
でも異常だからこそ忘れられないのも事実。それがなかったらこれほど印象に残ったかどうか。
・・・だから「わたし戦争モノも平気だよv」なんて若い連中に言わせてちゃダメだ。
「親父にもぶたれたことない」くせに、ありえない戦争のユメを見てるような若造を
そのままにしてたらダメだと思う。海軍精神注入棒でもくらいやがれ。
http://www.pref.mie.jp/seihosho/heiwa/shiryou/01-14.htm
要するに最近の「戦争モノ」が薄味になったということかもしれない。少なくとも自分が子供のころの
「戦争モノ」は、子供が相手でも容赦なかったが。