フィラデルフィア・エクスペリメント
・・・ところで『レディ・イン・ザ・ウォーター』を見た。
▼『レディ・イン・ザ・ウォーター』
映画(紹介と感想)
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id324329/
映画(公式)
http://wwws.warnerbros.co.jp/ladyinthewater/
絵本
http://remedia.co.jp/web/random/lady/index.html
・・・シャマラン作品を見るのは『シックス・センス』以来。特に期待しない映画監督。とはいえ『SPA!』で映画評をやっている中原昌也がこの映画を見て何か狂ったようになっていて、ソレが気になって映画館に出かけた。
・・・とはいえ、人生を捨てるように生きているアパートの管理人が、住人用の共同プールに住んでいる女の子を拾い、その女の子は実は水の妖精で、名前が「ストーリー」・・・というわざとらしい映画に、「感動」とか「驚き」とかを求めるというのが間違っている。どうせシャマラン、というつもりで見に行くとちょうどいい。
・・・この映画の第一印象は、「カネがかかってない」、ということにつきる。ふつうならCG処理するはずの場面もカット割りで処理してしまう。インド人の文学青年役として監督本人が出演しているのも(しかも異様に重要な役どころ)、俳優を雇うカネがなかったせいか?と思うほどに。
ただこれが単なるおとぎばなしではなく、その皮をかぶっている何かであることは、作中のテレビに写るニュースがイラクでの戦闘に関連するものばかりである、ということからもわかる。
海から来たストーリーを海へと返し、世界を救う予言を成就させなければならない。そのための条件は、ストーリーをねらう怪物を排除し、彼女を救う協力者たちを確保することである。誰が協力者であるかはまだわからないが、それはアパートの住人の中にいる。そして、この映画では「なぜ」という言葉は禁句である。世界はフィラデルフィアのアパートから変わっていく、という話に対して、説明など何の意味があろうか。
管理人や住人たちはストーリーの言葉を素直に信じ(なぜ?)、試行錯誤しながら協力者を演じてみようとする。俺は「保護する者」か?わたしは「治療者」かしら?俺たちは「ギルド」か? 物語の結末はわかっているのに、そこへたどり着く方法がわからない。
これはアパートの住人全員をまきこんだグループセラピーなのではないだろうか。「私は・・・である」という認識はいったん棚上げされて、役割が新たに与えられえる。しかしそれも確実なものではない。「ゆらぎ」と「再構成」。
おそらく誰もを満足させる映画ではない。多くの観客は首をひねりながら帰っていった。
・・・ところで私には、この映画を見た後でミニ奇跡が起こった。
自宅のハンガーバーの下に掃除機をかけたのだ。
※映画のEDテーマ:ボブ・ディラン『時代は変わる』
▼<日本核武装論>米大統領初言及 国内議論けん制の可能性も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061017-00000051-mai-int
▼安倍、池田大作 極秘会談の中身
@阿修羅
http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/538.html
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