神戸「従軍慰安婦」問題を通じて歴史をとらえなおす講演会
▼〜日本軍「慰安婦」問題から、歴史をみつめる講演会〜
忘れられる her story −「分かるということ」
>昨年、戦後/解放から60年という「節目」の年を迎えました。
しかしながらこの「節目」は、日本とアジアが真に共に生きる
為の土台を築く機会にはなり得ず、靖国神社問題、歴史教
科書問題、竹島(独島)領有権問題がクローズアップされる中、
歴史の忘却がより加速度を増しているのが現状です。日本軍
「慰安婦」にされたハルモニたちも、まさに「忘れ」られようとし
ています。
>そこで私たちは、「ハルモニたちの苦しみや痛みにどう向き合
うべきなのか」ということについて、多くの方と一緒に学び、考え
たいと思い、講演会を開催する運びとなりました。
>皆様のご参加をお待ちしております。お気軽にお越し下さい。
>●日 時:6月18日(日)14:00〜(13:30開場)
>●場 所:コミスタこうべ(神戸市生涯学習支援センター)
>神戸市中央区吾妻通4−1−6 TEL(078)251−4731
・阪神電鉄春日野道駅 徒歩 5分
・阪急電鉄春日野道駅 徒歩10分
・JR三宮・地下鉄三宮駅 徒歩15分
●講 師:岡真理さん
●参加費:500円(*介助者・65歳以上の方は無料)
●主 催:在日コリアン青年連合(KEY) 兵庫地方協議会<連絡先> 在日コリアン青年連合(KEY) 事務局
e-mail:sangsa21@hotmail.com
<講師の紹介>
岡真理さん−京都大学大学院人間環境学研究科助教授。
専門は、現代アラブ文学、フェミニズム思想。
著書には『記憶/物語』(岩波書店)、『彼女の
「正しい」名前とは何か−第三世界フェミニズ
ムの思想』(青土社)、他
・・・さて、中国・韓国・台湾・インドネシア・フィリピン・オランダその他、「従軍慰安婦」にされた女性たちを記憶しようというムーブメントは従来から様々あるのだが、俺はここにもう一つのムーブメントが加えられるべきであろうと考えている。
「日本人従軍慰安婦についての記憶を記録する」というムーブメントだ。その多くは「買った側の男」の記録になってしまうだろうが、たとえば靖国神社のように、日本人も含めた従軍慰安婦の存在を歴史から抹殺しようとしてきたシステムに対抗する上では、決して無意味なことではない。「彼女たち」もまた日本の歴史の不可欠の一部である。
・・・確か中島らもが生前に書いていたのだが、彼はあるとき、フェミニストの人と売春問題に関して長いこと話し合っていらい、「女を買う」ことをやめたそうだ。どういうことを聞いてそうしたのかは書いていなかったが、いくつか思い当たることもある。
「国家は階級抑圧のための暴力機関である」というのと同じような意味で、売春もひとつの制度的暴力であるということは、以前から指摘されていることだ。たとえそこに形の上での「自発性」があったとしても、「人が売春せざるをえない制度」や、「人が売春をしようと考えてしまう制度」そのものに強制力(フォース)を見いだすことができる。
たとえばマジックの世界において、しばしば観客はマジシャンの差し出したトランプの束のなかから、「マジシャンが観客に引かせたいカード」を引かされている。つまり客には最初から限られた選択肢しか与えられていないのであって、このプロセスは「フォース」と呼ばれている。もちろんマジックの世界では「被害者」は存在しないが、売春の場合はそうではない。
・・・「従軍慰安婦はプライドの持てるプロの職業」とかいう言説もあるが(例:小林よしのり)、たわごとだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/skywave1493/6961278.html
ならば「プライドの持てるプロの職業」への敬意をこめて、日本人従軍慰安婦の業績を顕彰する施設を建設し、永久に記念するべきであろう。修学旅行の見学コースにも組み込むべきであろう。その言葉が本気ならな!(@∀@)
・・・想像力に自信のない人は、産婦人科の先生に質問するといいかも知れない。「産婦人科からみて売春はどのように問題があると思いますか」と。たぶん先生は、「目には見えないが、粘膜が物理的に傷つき続けることの危険」などについてくわしく教えてくれるんじゃないかな。