・・・要するに「中国共産党が日本人の内通者にマスコミ工作を行わせるための指示書」という内容の怪文書である(@∀@) その内容はのちほど紹介しよう。
とある「南京大虐殺なかったで厨」は、これをホンキで信じている。彼によれば俺(九郎政宗)は「中国共産党の手先」なのだそうだw
彼による掲示板への書き込みを再現してみよう。
※イヌxワン掲示板http://bbs.infoseek.co.jp/Board01?user=sutehan2004への書き込みより。
79 マニュアル通りですね。 苦労 - 2004/10/31 18:35 -
南京大虐殺肯定、日の君反対、靖国反対・・・と見事な共通項を持つ石原慎太郎が大嫌いな少数グループのとほほさんはなかなか
任務?に忠実ですね。中国共産党
「日本解放第二期工作要綱」
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokuminshinbun/S47/4708/470801china.html
本工作組の工作の進展につれて、日本の反動極右分子が何等
の根拠も掴み得ないまま焦慮に耐え得ず、「中共の支配する
日本左派勢力は、日本赤化の第一歩として、連合政府樹立の
陰謀を進めている」と絶叫するであろう。これは否定すべきであるか? もとより否定しなければなら
ない。しかし、否定は真正面から大々的に行ってはならず、
計画的な慎重な間接的な否定でなければならない。「極右の悪質なデマで、取り上げるにも値しない」という形
の否定が望ましい。81 本題? 苦労 - 2004/10/31 23:00 -
あなたはマニュアルを遂行しているか、もしくは投資研究で
忙しくてサヨクと議論した経験があまりないゆえその実態を知らず、左翼との違いにまだ気づいていない一般日本国民のどちらかでしょう。
http://www9.big.or.jp/~cumy/sayoku/index.shtml是非中国共産党 「日本解放第二期工作要綱」を読んで感想
を聞かせてもらいたいものですね。あなたが一般日本国民なら
かなり興味を示すとおもわれますが。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokuminshinbun/S47/4708/470801china.html
・・・やれやれだぜ(@∀@)
こいつには情報をグーグルで検証する能力もなければ
意欲もないのだろうか。ひょっとして「自分がバカだ」ということを
なんとしてでも実証したいという奇妙な情熱の持ち主なのだろうか。
この文書は本当にどうしようもない捏造文書なんだが。
以下、それを証明してみよう。
まず、この文書の出所を確認すると・・・
▼日本解放第二期工作要綱
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/S47/4708/470801china.html
>中央学院大学の西内雅教授(故人)が昭和47年にアジア諸国を歴訪した際、偶然、入手した秘密文書。
>同年8月、国民新聞社は特集記事を掲載し、更に小冊子を発行した
http://www.rosenet.ne.jp/~nb2hoshu/seijikousaku.html
>日本開放第二期工作要綱 ― 「月刊日本」2001年9月号(27頁-38頁)より抜粋 ー
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/S47/4708/470801china.html
>中央学院大学の西内雅教授(故人)が昭和47年にアジア諸国を歴訪した際、偶然、入手した秘密文書。
>同年8月、国民新聞社は特集記事を掲載し、更に小冊子を発行した
・・・「国民新聞」!
・・・故人がアジアで「偶然、入手」!w
・・・「月刊日本」!w(@∀@)
あやしさトリプルコンボ、しかも「現物」の画像はどこにも示されていないww
では、この文書が捏造品であるという証拠をあげていこう。
文書にはこう書かれている。
>田中内閣の成立以降の
→田中内閣成立は1972年7月7日。この文書が入手されたのは昭和47年(1972年)。ということは、書かれた期間は1972年末までの5ヶ月間の間ということになる。だとすると、
・・・これが大きな矛盾ポイントだ。中国政府が1972年に「日本共産党を含めた民主連合政府」を構想することはありえない。
当時の中国では、まだ「四つの敵」論(アメリカ帝国主義、日本反動派、ソ連共産党、日本共産党の四つを打倒せよ、というもの)が存在していた。
毛沢東が1966年7月に「四つの敵」論を提起したのは、日本共産党に「対ソ批判(=中国への支持)」と「武力闘争」を要求したにもかかわらず、それを拒否されたから。
http://www.panda.hello-net.info/keyword/ha/bunkaku.htm
中国が日本共産党に対して公式に「四つの敵」論を撤回したのは、実にその30年後。1998年の「関係正常化」にあたって、過去の干渉の誤りを認めたわけだ。
以下は推論だが。
・・・この文書は、1972年のニクソン訪中や日中国交回復を面白く思わない極右派の誰かが、なんとかそれを妨害しようとヤッキになってデッチあげた怪文書のたぐいではないか。
まあ、ご存知のとおり、その後の歴史は彼らにとってさらに面白くない方向に進んだわけだが。w
なんにせよ、「四つの敵」論を忘れていた(あるいは、知らなかった)ことは、この文書を捏造したヤツの大失態だ。おそらく中国どころか日本の政治状況についてさえロクに知らないバカが書いたんだろう。
そもそも「日本解放」という一大事業の「要綱」が、なんでこんなにソザツな内容で、しかも分量がちょっとしかないんだ?
ぜひ現物をナマで見たいものである。きっと印刷所の欄に「くりえい社」とか書いてあるにちがいないw
・・・
その後、中国の現代史について詳しい某氏に、さらに「この文書が捏造品である証拠」を教えてもらった。
たとえば、この文書の「章立て」を抜き出して並べてみると、あきらかにおかしな並び方をしている。
A
A-2
イ
B
第1
1-2
C
?
C
C-3
A
・・・ぐわははははははは!!!(@∀@)なんなんだこれは!!!!
あんまり根本的すぎて、俺も指摘されるまで気づかなかったけど、この文書はまるっきり章立てがデタラメなのだ!!
計画書や論文の書式というのは、参照する時にすぐに目的の場所がわかるように、一定の法則に基づいて書かれていなければならない。この文書をでっちあげたやつは、そんな常識すらないやつなのだ!!!こんな文書じゃ、スパイへの指示・連絡もまともにできんぞ!!!だはははははは!!!!
・・・さらに、某氏は文書の内容そのもののトンデモポイントを指摘する。
その1。
>C.強調せしむべき論調の方向
>?朝鮮民主主義人民共和国並びにベトナム民主共和国との国交樹立
>を、社説はもとより全紙面で取り上げて、強力な世論の圧力を形成
>し、政府にその実行を迫る。
・・・ここが第一のトンデモポイントだそうだ。 なぜそう言えるかというと、
・60〜70年代初めにかけての中朝関係は決して親密ではなかった。
・北朝鮮はソ連からも中国からも一定の距離を置く自主路線を堅持。
・中国側の一部では金日成をソ連の手下だと見なしていた。
・ベトナム戦争中、中国は北ベトナムを支援してはいたが、
一方で(反ソの観点から)アメリカとの関係を改善。
ベトナムに不信感を与えた。
これはベトナムの親ソ路線、中越戦争へとつながっていく。
・ゆえにこの時期、中国が上記のような世論を日本において
形成しようとするはずがない。
・・・なのだそうだ。
うん、納得できる指摘だ。ていうか、ひょっとしてさいきんのアホなネット愛国者は、中越戦争の存在そのものを知らないんじゃないの? (@∀@)
・・・捏造である証拠はまだある。
この文書って一応、「中国共産党の秘密文書」ということになってるはずなのだが、じゃあ、これはいったいナンなんだよ(@∀@)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/S47/4708/470801Bchina.html
>中国共産党「日本解放第二期工作要綱」(B)
>4−2.対極左団体工作
>A.学生極左団体は、一定任務を与え得ない団体(又は個人)と一定
> 任務を与え得る者と区別して利用する。
・・・なんで中国共産党が
「 極 左 」っ て 言 葉 を 使 っ て る の ? (@∀@)
・・・これ書いた奴は バ カ で す か ?
ちなみに、中国共産党の実際の言葉づかいについても確認しておこう。
当時の中国共産党は、言うことを聞かない日本共産党に対して、「修正主義分子」「宮本集団」などという呼び方をしていた。
「日本共産党の一部の下部組織はマルクス・レーニン主義、毛沢束思想を武器とし、革命の旗じるしを高くかかげ、つぎつぎと立ち上がってこれら修正主義分子にたいしさかんにむほんを起こしている。このむほんはたいへんけっこうであり、それは道理にかなっている」(1967年6月16日付「人民日報」)
・・・こうした言葉が一切出てこない「要綱」というのは、偽造文書としてはあまりにもオソマツだと言える。
まして「極左」・・・(@∀@)プッ
中国共産党から見れば、日本のどんな組織も「極左」ではありえない。
だって彼らこそが「前衛」なわけだから!!!(@∀@)
日本の「極左学生団体」を「極左」と呼ぶのは、この文書を書いた奴が、自分自身を「共産主義者」だと思ってないってことの証明になるだろう。
▼中国共産党が当時、どんな用語を使っていたかの参考資料
http://maoist.netfirms.com/jpn/index.html
>「日本の革命的左派の隊列」
>「進歩的学生集団」
・・・つまり、うっかり「極左」と言う言葉を使ってしまったことで、書き手の政治的立場はおのずと明らかになっちゃったわけだ。
・・・また、もし当時の中国共産党がスパイに文書で指示を出していたと仮定すれば、「福田正義」「西沢隆二」「安斎庫治」といった、日本共産党を除名された中国支持派の個人名や、
あるいは「毛沢東思学習会」、「長周新聞」、「京浜安保共闘」その他、中国を支持していた組織・団体の名前を出さなければおかしい。全共闘だけでも主要8派があったわけで、どこに支援し、どこに支援しないのか、その方針も書いてない「スパイへの指示書」ってありえるのwww
・・・ネット上の怪文書を検証するのに、大して時間はかからない。
検索サイトでいくつかの言葉を入力して検索するだけですむ。
ただそれだけのことができない人々が、ウソをウソと見抜けず
ウソをばらまいていく。そしてマスコミを「マスゴミ」とか呼んで
悦に入っている。まさにゴミのような精神を持つ群衆(mass)・・・
・・・彼らこそ「massゴミ」の名にふさわしいのでは?(@∀@)