徹夜して急ぎの仕事かたづけて
へろへろ帰ってきてマンガ雑誌読んでたら
『龍(ロン)』が今週で終わりだった。
- 作者: 村上もとか
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/02/28
- メディア: コミック
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>その物語は
>20世紀を
>国家のためでなく
>人類のために
>戦い抜いた男の話だ・・・
・・・戦前に京都武専の学生だった青年が、
(本当に)予想のつかない運命の変転に巻き込まれながら、
しかしまっすぐに、
戦火のアジアを文字通り駆け抜けていく物語だった。
堂々たる完結だ。
・・・この作品には印象的なシーンがいくつもあるが、
個人的には、連載の初期のころだが、
主人公が学生時代に訪れた、
京都の朝鮮人部落(と、当時は呼ばれた)の描写が印象深かった。
私の父は、子供のころに、そこへ朝鮮漬け(キムチ)を買うために
お使いに行かされたことがあるそうだ。それもまた京都の一つの顔。
(人間の社会のありようというのは興味深いもので、ある社会構造の中で、特定のエスニシティ・グループが差別的に扱われていたとしても、一方でグループ内外の人的交流は止めどもなく進行していく。その流れは誰にも止められず、いずれ古い社会構造そのものを押し流す大河に連なるのだろう。生々流転。)