▼嫌韓者はかつての弱者だから弱者を虐げるとして
@discarded area
http://d.hatena.ne.jp/gray-heron/20060322/1142956860
>宮台氏のエントリに対するおとなり日記を眺めていたら、Click For AntiWar という日記にこういったイラストがあった。「弱者に対する規定が溶解しているから、弱者が弱者を(弱者ではないとして)攻撃している」という宮台氏の趣旨にも賛同している。ならば、弱者である嫌韓者は、韓国を「弱者ではない」として攻撃していることになる。従って、上のイラストの言葉と矛盾する。
・・・それはどうだろうか。(@∀@)
嫌韓厨は基本的に弱者であるがゆえに、その現実に直面するのがイヤさに、「いくら見下し、攻撃しても自分に危険が及ばない相手」=「自分にとっての理想的な弱者」を求めて韓国人(および在日コリアン)を見いだした。しかもそれはメディアやネットから恣意的にサンプリングされた情報によって再構成される「バーチャル韓国人」である。恣意的にサンプリングされているので、嫌韓厨が韓国人を攻撃するロジックは、あるときには「弱者ではない癖に弱者のふりをしている」であり、あるときには「弱者のくせに生意気だ」でもあるが、実のところそんなことはどうでもいいことである。彼らにとって重要なことは、「攻撃しても自分に危険が及ばない相手」=「自分にとっての理想的な弱者」が存在している、ということなのだから。
しかしながら、日本という社会において弱い立場に置かれることもある現実の在日コリアンや、留学・就業などのため日本に滞在中の韓国人は、嫌韓厨の言説によって現実に感情を傷つけられることになる。また、「このマンガによって偏見を植えつけられる危険」についても考慮すれば、被害は日本人の青少年にも及んでいるといえる。
(つづき)
犯罪者が実は社会的に弱者でありうる可能性を認め、その救済と教化という観点がなければ何にもならない。
暴力者や犯罪者が「強者である」との社会的な相互規定があるのなら、その規定を相対化するために、このような矮小化や侮蔑も効果があるだろう。しかし、「彼が弱者であるがゆえの行動」に対して、「彼は弱者である侮蔑すべき存在」と攻撃するのなら、そこには結局、強者礼賛がある。これも形を変えた「弱者による弱者への攻撃」に過ぎない。
・・・嫌韓厨が「暴力者や犯罪者」との認識。これについては同意したいのは山々ではあるが(@∀@)・・・むしろ「暴走族」くらいにしておいてやってください。
嫌韓厨や暴走族は「弱者であるから侮蔑される」のではなく、「自らよりも弱者へと害をなそうとすることによって侮蔑される」のではないでしょうか。
暴走族を「珍走団」と呼ぶことによって、その「神話化」を阻害する手法がありますが、私のやっているのはそんなもんです。
とはいえ、実は私も嫌韓厨の「救済と教化」については興味があるところで、まさに今、それをこの人の↓サイトから学んでいるのです。
http://notarin.exblog.jp/
その結果は今後のブログエントリーの中に反映されるでしょう。
世の中、さっぱり分からんな。「人はその敵と最も似る」...誰の言葉だっけか。右と左の喧嘩は結局、弱者対弱者の喧嘩なのか。これに巻き込まれた宮台氏も弱者になってしまう。かつて保守派は左派にアカの陰謀とやらを見た。左派は今、右派の陰に某かの陰謀を見る。こういった言質を見ると、世の中の何処にも強者はおらず陰謀もないと信じるに足る証左のような気がする。何処にも責任者、最高意思決定者がいない。
というより、インテリはもっと頑張れ。こっちはそれを面白がって消費するから。
・・・暴走族の暴走行為に関しては、「面白がって見ている奴も同罪だ」という考え方もあるようです。(@∀@)
とりあえず私は、「私の友人が侮辱されたのに、それを放置しておくこと」が、責任ある態度であるようには思えず、どうしたものかと試行錯誤しているところです。
あのイラストに関しては、「うーん、そろそろはずしてもいいかなァ」とか思っていたところでしたが・・・今はずすといかにも「証拠隠滅」くさいなw(@∀@)
私の未熟さの証として、そのままにしておきましょうか。
忘備録。
・・・愛国心について書いた加藤周一『夕陽妄語』が名文だったことについて。
・・・昨今では「品格」のかけらもなく中国を口汚くののしる言説が目立つが、「戦時中でも小学校の教師は『(たとえ侵略するにせよ)シナ人の面子、体面をつぶすな』と教えていた」(小林信彦『本音を申せば』@週刊文春)ことについて。かえって「負け」が込んでくると口汚くなるのではないか。経済的に未来が明るくない時には「品格」くらいしかどうにもならない。
・・・公安警察のマスコミを引き連れての拉致事件捜査がいかにも見世物っぽい件について。公安は本気で何か解明する気があるのだろうか?マスコミによる取材加熱を招くような情報管理は捜査対象に警戒を呼び起こして捜査にむしろ不利なのでは。あるいは予算獲得の工作か。