なぜ『復刊ドットコム』から『国が燃える』リクエストは削除されたか
▼[論説]絶望して手首を切る前に考えて欲しい17のこと@マイケル・ムーア
http://www.michaelmoore.com/
>Friday, November 5th, 2004
>17 Reasons Not to Slit Your Wrists...by Michael Moore
▼邦訳 http://www.michaelmoore.com/
▼[ニュース]香田さん殺害 困惑の国内信徒ら イスラム敵視の不安
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/429.html
▼[便利]オンライン辞書・翻訳サイトのリンク集
http://www.asyura2.com/0401/it05/msg/573.html
・・・テレビをつけたら、みのもんたが朝から激怒していた。彼の番組である『サタデーずばっと』が、年金問題を取り上げている。
「国民に対する説明がまったくなってない!なにがマクロ経済スライドだ!要するに給付は減って負担は増やすんじゃないか!『年金電話番』の自動説明もワケわからん!社会保険庁は怠慢すぎるよ!」
『年金電話番』はフリーダイヤルじゃない、自動音声ではいまだに「厚生省」という言葉が使われている(現在は厚生労働省)、東京都の社会保険庁事務所のほとんどが「年金電話番のしおり」を置いてない・・・そんなあきれた現状に、みのの怒りはおさまらない。なかなかGJである。
・・・俺は前からみのもんたの中高年女性に対する影響力には注目している。
ミノモンティズム、ゆめゆめ軽んずるべからず、だ。
▼[アクション]『たのみこむ』、はじめました(@∀@)
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=45697
・本宮ひろ志『国が燃える』(雑誌掲載版)の出版をたのみこむ!
・投票はまず参加者登録してから(´д`;)結構めんどくさいけどね・・・
https://ssl.tanomi.com/user/touroku.html
・・・11月4日。
気がついたら、『復刊ドットコム』の『国が燃える』復刊リクエストページが削除されていた。
・・・この件に関して、『復刊ドットコム』はメールを送信してきた。
▼『復刊ドットコム』『国が燃える』復刊リクエストページ@『復刊ドットコム』
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=26359 (跡地)
>このページは現在無効となっています。
同、掲示板ページ(こちらはまだ生きている)
http://www.fukkan.com/bbs.php3?act=topic&t_no=34740
同、投票者のコメントページ(こちらもまだ生きている)
http://www.fukkan.com/list/comment.php3?no=26359
このメールの直後に、『復刊ドットコム』から「『国が燃える』(本宮ひろ志)投票情報 (現在61票 復刊交渉開始まであと39票)昨日2票の投票がありました」というメールがやってきた。(笑)まあ、この辺は自動でやってることだろうしね。
▼『復刊ドットコム』よりのメールの内容(大意)
・復刊ドットコムで取り扱っているリクエストは原則的に絶版、品切れ書籍に限ります。
・大変申し訳ございませんが、該当リクエストを削除させていただきました。
・・・それにしても、復刊リクエストを「絶版・品切れ書籍に限る」というのは、これはずいぶんと妙な話だ。
・・・また、現在『復刊ドットコム』のリクエスト人気投票の第1位と2位は、いずれも「雑誌には掲載されたものの、諸般の事情で単行本には掲載されていない作品」なのだ。
▼『復刊ドットコム』FAQ
http://www.fukkan.com/help/index.php3?act=detail&cate=4&no=23
>コミックスや単行本などに収録されていない、未収録作品などはリクエストできますか?
>リクエストすることは可能です。ですが、今までに発売されていない状況と、原本などが存在しないことなどを考えますと一般書籍の復刊と比べ、交渉の困難が予想されます。このような状況をご理解の上、リクエストを登録していただければ幸いです。
・・・なつかしいね、「岡田あーみん」。さくらももこと合作したこともあるんだぞ(@∀@)
▼『復刊ドットコム』投票総数ランキング1位
岡田あーみん『ささやかな俺の愛』『花のいたづら』『ルナティック番外編〜届け愛のエアメール〜』『ルナティック番外編〜お嬢様のパーティー教室〜』
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=2148
▼『復刊ドットコム』投票総数ランキング2位
ブラックジャック単行本未収録の「快楽の座」「金、金、金」「壁」「訪れた思い出」「不死鳥」「落下物」「植物人間」
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=4148
それはともかく、「リクエストは原則的に絶版、品切れ書籍に限る」ということであれば、以上のようなリクエストも削除されなければならなくなってしまう。これはいかにもおかしな話だ。だいいち『復刊ドットコム』のFAQの内容にも一致しない。
・・・先方から送ってきたメールには、「何かご質問などがございましたら、お気軽にお問い合わせください」とあった。
そこで気軽に問い合わせてみることにした。
・・・回答はわりあいに迅速にやってきた。
▼九郎政宗→『復刊ドットコム』 問い合わせメールの内容(大意)
・基本的に「削除する/しない」の決定権は御社にあるでしょう。それは結構です。
・しかし、上記のような現状を見る限り、「復刊リクエストは原則的に絶版、品切れ書籍に限る」という理屈は成り立ちません。わたしも納得しておりません。
・せめて賛同してくださった方々(62名分)のために、集英社にみなさんのコメントを届けてはいただけませんでしょうか。なんでしたら私が届けてもかまわないので、コメントログが残っていれば、それをいただくわけにはいきせんか。
・すでに「『国が燃える』復刊リクエスト」というサービスは開始されていました。それを中止するとなれば、消費者に納得のいくような理由を示し、誠意を感じさせる対応をするのが、私企業としては望ましいこととは思われませんか?
・・・誰も「交渉してくれ」とは申し上げておりませんが。(@∀@)
▼『復刊ドットコム』→九郎政宗 回答メールの内容(大意)
・各投票者の皆様は『復刊ドットコム』以外での2次使用に同意しておりません。コメントはご提供いたしかねます。
・復刊ドットコムには100票以上を集めた未交渉リクエストがいくつもあり、それを差し置いての交渉はできません。
「せっかくの投票が無駄にならないように、せめて集英社にコメントを届けて」とは言いましたが。
そこは「おりません」じゃなくて「おられません」じゃないかなあ、とも思いましたが。
・・・まあ、そんなことはどうでも(@∀@)イイや。
集英社には自分の手で↓コメントログのあるURLを届けることにした。
http://www.fukkan.com/list/comment.php3?no=26359
おっつけYJ編集部と本宮氏にも、「雑誌掲載時のままのコミックス化を希望する読者の声」が届くことだろう。
それが少しでも励みになってくれるといいのだが・・・。
ともかく『復刊ドットコム』には、最後にいちばん肝心なことを聞いてみることにした。
(・・・『少女アリス』や『君にニャンニャン』なんかを、いぬぶし秀一や米長邦雄に読ませたら、どんな反応を示すか見てみたいものだ。というか、法を杓子定規に適用したら、『少女アリス』とかの出版は不可能な気もするが。80年代なら平気でカメラ雑誌で紹介されていたように思うけれど・・・)
▼九郎政宗→『復刊ドットコム』 問い合わせメールの内容(大意)
・別に『復刊ドットコム』を困らせるのが本意ではありません。
しかし最後にひとつだけお聞きしたい。
『国が燃える』が復刊リクエストにリストされていると、御社にとってどのような不都合やリスクがあると判断されたのか、それだけ教えてはいただけませんか。
・『復刊ドットコム』には、たとえばこんなリクエストがございますね・・・
沢渡朔『少女アリス』
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=21958
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=2777
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=4536
篠山紀信『神話少女 栗山千明』
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=360
『君にニャンニャン 』
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=15778
『兄貴にド・キ・ド・キ 』
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=15779
・・・いずれもなかなか(法的あるいはウホッ的に)リスキーな作品ばかりですが、これらの作品がリストアップOKで、『国が燃える』が削除される理由とは、いったいどういうものでしょうか?
私が知りたいのは、『国が燃える』をリストからはずす本当の理由です。
いったい御社が何を危惧されたのか、それが知りたいのです。
率直に言っていただけたほうが、私としてもむしろ気持ちよく引き下がれるように思います。
(=意訳:怒らないからホントのとこを言ってみてよ)
・この質問に関しては、無理に答えていただかなくとも結構です。
ただ、投票者の皆さんへの誠意ある対応だけは、どうかよろしく御検討くださいませ。
・・・もうすこし細かい説明が来た。
・・・というわけで、最初の説明とは少々異なる説明が出てまいりました。
▼『復刊ドットコム』→九郎政宗 回答メールの内容(大意)
・復刊ドットコムでは、未収録作品についてもリクエストを受け付けております。
・しかし、「国が燃える」の場合、今後どうなるか不透明の現段階では未収録作品と判断できる状況にないと思っております。
・また発売禁止またはそれに準ずるような書籍については、絶版・品切れとは異なると判断し、交渉を行わない方針です。このまま出版社が発売中止やコミックでの差し替え等があった場合でも同様に考えています。
・さらに、削除理由とは別に出版社より休載の発表があったこの時点で、復刊ドットコムとして交渉できる状況にないと判断しています。
・力が及ばない非力なサイトで本当に申し訳ありません。『復刊ドットコム』の運営は少人数にて運用を行っており、全てのリクエストをチェックすべきところが、すぐに対応できなかったことには重ねてお詫びします。何卒ご了承のほどを。
いくらか率直なお返事をありがとうございます。しかしまだ不可解な点がございます。
すでに指摘したように、『復刊ドットコム』復刊リストには、現行法を厳密に適用すると、とても「合法的」には出版できない書籍なども多数含まれております。しかしそれらは「発売禁止またはそれに順ずる(正しくは「準じる」。九郎註)ような書籍」であるにもかかわらず、リストから削除されてはいないようです。
(『復刊ドットコム』http://www.fukkan.com/ ←ページ左上のリクエスト検索機能を用いて、みなさんの知っている発禁本を探してみてください。なかなかの品揃えです。)
ですので、『国が燃える』がリクエストから削除される理由に関しては、いまだ納得するに足る説明は得られないままということになります。
・・・しかし、まあ、ここまでといたしましょう。
『復刊ドットコム』や、それを運営している会社『ブッキング』の対応はいかにも遺憾ですが、今はむしろ、彼らにそのような判断をさせた根本的な原因は何かを考えようと思います。
・・・そりゃあ、出版社に押しかけてきて前の道で街宣したり、机に雑誌をたたきつけたりして恫喝するミニコミ新聞の編集者(執行猶予中)とか、40人以上もの地方議員(しかもあまり聞いたことない人たちばかり)の連名で『抗議文』をねじこんでくる大田区議会議員とか、そのバックについている宗教団体とかでしょうよ。
集英社のような法務担当部局のある出版社でさえ彼らにゃ苦労するのだから、小規模出版社にとってはもはや死活問題です。あまり酷な要求をするのもいかがなものか。それよりは、これまでリクエスト投票の場を提供してくれたことを感謝しつつ、矛先をいったん収めて・・・
本来向けるべき相手に向けて、再びつきつけることにしたいと思います。(@∀@)
・・・こちらも至らなかった点などを総括しながら、
さあ次いってみようか!!!!(@∀@)
▼[アクション]『たのみこむ』、はじめました(@∀@)
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=45697
・本宮ひろ志『国が燃える』(雑誌掲載版)の出版をたのみこむ!
・投票はまず参加者登録してから(´д`;)結構めんどくさいけどね・・・
https://ssl.tanomi.com/user/touroku.html