▼藤原 帰一『「正しい戦争」は本当にあるのか』
http://d.hatena.ne.jp/asin/4860520319
>何度も言いますけど、平和っていうのはそんな観念よりも具体的な、目の前の戦争をどうするか、戦争になりそうな状況をどうするかって問題なんです。平和主義を守るか守らないかってことよりも、具体的な状況のなかで平和を作る模索が大事だって思ってます。
>一言いっておきたいんですけど、平和って、理想とかなんとかじゃないんです。平和は青年の若々しい理想だとぼくは思わない。暴力でガツンとやればなんとかなるっていうのが若者の理想なんですよ。そして、そんな思い上がった過信じゃなく、汚い取り引きや談合を繰り返すことで保たれるのが平和。この方がみんなにとって結局いい結論になるんだよ、年若い君にとっては納得できないだろうかもっていう、打算に満ちた老人の知恵みたいなもんです。そういうことをね、伝えていきたいんです。
▼アレン ネルソン 『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」―ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062119048/
・・・ベトナム戦争の「歴戦の勇士」は、いかにベトナムで戦い、なぜ帰国してホームレスとなったか。
小学校の教室で、その出来事は起こった。
「ミスター・ネルソン」女の子はまばたきもせず、わたしをまっすぐに見つめると、たずねました。 それは、わたしにとって運命的な質問でした。 「あなたは、人を殺しましたか?」 だれかにおなかをなぐられたような感じがしました。 わたしの体はこわばり、重くなり、教室の床にめりこんでいくような気がしました。わたしは・・・
・・・書店での立ち読みを禁ずる。なぜなら、あなたは泣くからだ。