靖国よ、家族を返せ:「靖国合祀はイヤです訴訟」学習会
日本人および台湾人原告による、「靖国は私の家族を勝手に祀るな」訴訟。
・・・もしも靖国が遺族の自由を認めないなら、
「個人の自由意志を否定するファシズム国家の宗教施設」としての靖国の存在があらわになる。
さあさあどうする(@∀@)
▼「靖国合祀はイヤです訴訟」学習会
(以下amlより抜粋)
会
今年8月大阪地裁に提訴(台湾原住民を含む遺族9人)された「靖国合祀はイヤ
です訴訟」の第一回弁論が始まります。なお、夕方から「裁判報告&学習会」が
予定されています。
◆第一回口頭弁論
日 時:10月24日(火)午後1:30〜開廷(傍聴抽選のため12:50まで裁判所前集合)
法 廷:大阪地裁202号
※原告古川佳子さん・楊元煌さん(台湾原住民)らの意見陳述など。
◆裁判報告&学習会
日 時:10月24日(火)午後6:30〜
場 所:エルおおさか南館(京阪・地下鉄天満橋下車)
講 演:墨 面さん『霧社事件とその後』
報告等:弁護団の報告と解説、原告の古川さん・楊さんの話など。
参加費:1000円
・・・
今回の合祀取り消し訴訟は、靖国神社を被告としたケースでは初めてで、遺族に
無断で合祀しA級戦犯と共に英霊として顕彰されるのは人格権の侵害と精神的苦痛
に当たる。言わば「祀る自由」と「祀られない自由」の対決です。また、台湾原告
にとっては「霊をとり戻して」民族習慣による慰霊をしたい(「還我祖霊」)とし
ています。
この件ではチワス・アリさんを代表とする台湾原住民訴訟団(原住民ら124人
が原告参加)はツアーを組んで再三靖国神社にかけあいましたが、神社側は「一度
神と祀られたものは取り下げられない」と突っぱねた経緯があります。
なお、今回原告となった楊さんの義父は高砂義勇隊員として戦死、祖父は霧社事
件で日本兵に殺されています。台湾には親日家も多いとききますが、日本の右翼団
体は基金を募って台湾に「高砂族義勇隊慰霊碑」を建設したそうです。ところが県
知事の撤去命令があり、関係記念碑や日の丸掲揚台などは撤去されましたが、メイ
ンの慰霊碑は大きすぎて撤去できずそのままということのようです。ところで、原告の一人古川佳子さんはかつての箕面忠魂碑訴訟の原告で、二人の
兄さんは戦死し靖国神社に英霊として祀られています。
この古川さんの実母小谷和子さんについては、作家・松下竜一氏の『憶い続けむ
----戦地に果てし子らよ』(1984年筑摩書房)があります。歌人でもあった小谷氏
の歌を織り交ぜながら聞き書きなどによる記録として残しされています。(小谷氏
、松下氏はいずれも今は故人)
※是れに増す悲しき事の何かあらむ亡き児二人を返へせ此手に
※忘れむと務めしことの愚かさよ憶ひ続けむ生きの限りを古川さんの長兄はビルマで、次兄はフィリピンで戦死。偶然ながら次兄と同じ部
隊にいた竹内浩三(三重県松坂出身、23歳で戦死)は『骨のうたう』などの詩を
残しており、ご存知の方も多いかと思います。骨のうたう
戦死やあはれ
兵隊の死ぬるや あはれ
遠い他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもゐないところで
ひょんと死ぬるやふるさとの風や
こひびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまふや
その心や白い箱にて 故国をながめる
音もなく なんにもなく
帰ってはきましたけれど
故郷の人のよそよそしさや
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨 骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨はききたかった
がらがらどんどんと事務と常識が流れ
故国は発展にいそがしかった
女は化粧にいそがしかったああ 戦死やあはれ
兵隊の死ぬるや あはれ
こらへきれないさびしさや
国のため
大君のため
死んでしまうや※竹内浩三については、小林察編「竹内浩三作品集」(1989年新評論)、足立巻一
「戦死ヤアワレ----無名兵士の記録」(1982年新潮社)、その他があります。
▼イラク首相「死傷者数、国連に提供するな」
http://www.asahi.com/international/update/1021/014.html
>イラクのマリキ首相が同国の保健省に対して、イラク戦争で犠牲になっている民間人死傷者数について、国連へのデータ提供をやめるよう命じた、と米メディアが報じた。死傷者数が急増していることへの批判を抑えようとのねらいとみられるが、国連関係者や人権団体は「正確な統計がられなくなる」と懸念している。