■
・・・しかし『国家の品格』ブームは面白いなァ(@∀@)
『国家の品格』という本そのものが面白いというわけではないよ?
それ自体は昔から良くある保守的スタンスからの欧米流合理主義批判。
たとえば日本国憲法や教育基本法は「押し付け」とみなすし、
日露戦争や対米戦争を「やむをえない」「自衛」というし、
それはどうかなと思うのだけれど、
「武士道に外れたことをするな、弱い者をいじめるな、
女は殴るな。その理由? 理由などない。」(@∀@)
というスタンスから、
日中戦争やイラク派兵や新自由主義を批判している。
さらには「愛国心という言葉は手垢がつきすぎているので使いたくない」
「ナショナリズムなんてものはそもそも卑劣なもの」
「祖国愛=パトリオティズムこそ必要」等々、
「つくる会」系の愛国ネチズンにとって耳血が出るほど
耳が痛い話をしているわけで、これが100万売れるということを
単純に「ぷちナショナリズム」現象とみなすのもどうかと思う。
そういえば「アメリカは自分が核兵器を持ってるくせに北朝鮮に核武装を許さないが、こんな理不尽なことはない。私が金成日でも核武装は止めないだろう」という記述もあったな・・・(@∀@)
もちろん、保守派ならではのロジックの問題点もあって、それはたとえば
「日露戦争=自衛」ということにしてしまってること。そうすると、
大日本帝国が朝鮮半島に対して行ってきた、それこそ卑怯な
領土ぶんどりのためのふるまいを容認してしまうことになるんだけれど、
どうするんだろうな。どうでもいいか。