・・・最近、私は２ちゃんねるで「３月１０日 自民党法務部会 人権擁護法案審議経過」なる文書を見かけました。
全文はgoogleで検索すれば出てくるはずです。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%EF%BC%93%E6%9C%88%EF%BC%91%EF%BC%90%E6%97%A5%E3%80%80%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E6%B3%95%E5%8B%99%E9%83%A8%E4%BC%9A%E3%80%80%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E6%93%81%E8%AD%B7%E6%B3%95%E6%A1%88%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E7%B5%8C%E9%81%8E&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
↓
しかし、どこにも出所が明らかにされていないので、検索をかけて、ここにたどりつきました。
▼Irregular Expression
http://www.wafu.ne.jp/~gori/mt/mt-comments.cgi?entry_id=485
・・・ここのコメント欄に、『「万景峰号の入港を阻止する会」のＨＰ ＢＢＳより』というコメントを見かけました。
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当該BBSへ行ってみました。
▼「万景峰号の入港を阻止する会」のＨＰ ＢＢＳより
http://www2.025.ne.jp/~sosi/cgi/bbs/light.cgi
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しかし、当該するコメントは見当たりません。そこで「これってガセネタですかね？」と、質問を投げてみました。
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すると、こんなコメントが帰ってきました。
[26900] 有難うございました 投稿者：ハナ 投稿日：2005/03/14(Mon) 17:37
九郎政宗さま
ブログの情報、有難うございました。早速抗議いたしました。
本当に困っております。
・・・誰ですか、あなたは・・・？
彼(または彼女)は、別に管理人でもなんでもないらしい、未だに何者かは不明です。
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Irregular Expression（http://www.wafu.ne.jp/~gori/mt/mt-comments.cgi?entry_id=485 ）に戻ってみると、ハナさんが「14492の部会の議事録ですが、私が作成したものです。色々な方に迷惑がかかるので、削除を要求します。／メールで信頼できる人だけに回しましたが、このように使われて、非常に迷惑です。」との書き込み。しかし当該文書の出所についてはいっさい示されず。
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結局、当該文書の出所や真偽はいまだはっきりしません。
文書に登場する山谷えり子発言のデンパぶりなど、いかにも「言いそう」でリアルなのだが、自分ならこの文書をソースとしては使用しないでしょう。
＜当該文書より引用＞
山谷えり子議員（反対派・参・比例）
○不安を持っている。人権は愛と慈しみと関係すること。
○ 参画条例では苦情処理委員会などが作られているが、例えば埼玉では男女別校をやめさせたいと動いたが、２７万人の反対署名が提出されたりした。区別は差別だと言って、林間学校で男女が一緒に寝たり、トイレの表示の色を同じにして混乱がおきたり、小学生にセックスのやり方を教えるなど、とにかく非常識である。それを東
京都がチェックして１１６人の教師が処分されたら、このことで教育の機会が奪われたと言って、８０００件の人権救済申し立があった。（こういうことになってしまう）
※えり子の口走っている事件は、正真正銘の人権侵害事件である。たとえば、障害児のための立派な性教育を、保護者の同意のもとで工夫しておこなっていた養護学校に、日本会議系の議員がドカドカおしかけて「まるでアダルトショップだ」などと決め付け、あげく教育委員会が教材を没収した。（アダルトショップに詳しい議員らしいｗ） そこで保護者も含めて多くの人が東京弁護士会を通じて人権救済申し立てを行っている。
▼「都が性教育に不当な介入」 教材や教具没収 校長ら116人処分 1000人が人権救済申請へ （2003/12/20）
http://www6.plala.or.jp/fynet/2scrap181-seikyoiku-gakkou.html#%83y%81[%83W%82%CC%82%CD%82%B6%82%DF▼あなたはどう考えますか？−「性教育バッシング」 http://www.sexuality2003.com/genkou_1.html
東京都・七生養護学校では、障害児の発達にあわせ、内外の研究を生かした
性教育が、保護者も話し合い、賛同する中で行われていた。
土屋たかゆき都議（バックには国家神道系カルト・日本会議）、石原都知事の
意を受けた東京都教委、産経新聞記者はこれを「行き過ぎた性教育」と攻撃し、
どかどかと学校に乗り込んで教材を「調査」、挙句の果てに都教委がこれを押収するという暴挙に。
▼この養護学校児童の保護者も、こうした異常な「性教育弾圧」にきびしく抗議。
http://www.sexuality2003.com/jittai.html
http://www.sexuality2003.com/youbou.html▼石原都知事にこそ性教育を！ｗ
避妊もせずに浮気して隠し子を作り、１０数年認知せず
http://d.hatena.ne.jp/claw/20040905#p1
▼山谷えり子（バックに日本会議）は、
なぜに統一協会（教祖のセックススキャンダルで有名）と仲良し？ｗ
・世界日報＝統一教会の記事
http://www.worldtimes.co.jp/wtop/education/031215/01.html
＞男女の役割分担や男らしさ、女らしさを否定するジェンダーフリーを基にした男女共同参画条例の制定に反対する市民大会が十四日、千葉県柏市で開かれた。「本当の男女共同参画を推進する千葉県地方議員連盟」（会長＝宍倉清蔵・千葉市議）の主催で、山谷えり子・前衆院議員が講演した。
・・・
・・・要するに「人権擁護法案」がなくても、人権を守るチャンネルは（一応は）複数現存しているということ。もちろんそれらが不十分なのはあきらかなので、それを個々に拡充するのが「人権擁護法」なんてあいまいな法律より優先すべき課題だろう。
・・・議事録の件に話を戻しましょう。
あれが本物の議事録だとしたら「自民党も情報管理がズサンなことだ」と言うしかありません。
また、もしニセモノだとしたら「真に受けたブログや２ちゃんの中の人もご苦労だな」と思います。誰かが特定の議員を中傷するために作成したフェイク文書だったら？えり子発言のようなデンパを散布するのが目的だったら？・・・これを鵜呑みにして再配布する人々は、まんまと作成者の手のひらの上で踊り狂わされていることになるわけです。
なんにせよしばらくわたしは、こんなあやしげな情報を、ソースや内容の確認もせずに嬉しそうにふりまわす（あるいは「未確認情報に振り回されてる」とも言う・・・）ネット愛国者の皆さんを眺めていたいと思います。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%EF%BC%93%E6%9C%88%EF%BC%91%EF%BC%90%E6%97%A5%E3%80%80%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E6%B3%95%E5%8B%99%E9%83%A8%E4%BC%9A%E3%80%80%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E6%93%81%E8%AD%B7%E6%B3%95%E6%A1%88%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E7%B5%8C%E9%81%8E&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
・・・なんでみなさん、こんなに信じやすいんでしょうか？
とりあえず、情報元の確認や、内容の検討は忘れずに・・・（＠∀＠）
※人権擁護法案に対する自分の考え：
人権擁護法案は基本的に「解同延命法案」なので、外国人云々の大騒ぎはマト外れな気がする。（ていうか、人権擁護法案たたきをいいわけにして、平然とコリアン差別する連中には苦笑と軽蔑を禁じえない。）同和政策については「実情にあわせて縮小・廃止し、一般福祉政策で代替すべきだ」という勢力（共産党など）と、「今後も維持していくべきだ」という勢力(解同など)があるが、財政難などもあって全国的に縮小・廃止の流れが生まれつつある。そこで解同は以前から「部落差別だけでなく、他のさまざまな差別も扱う」という方向性を打ち出し、同和政策終了後の生き残りを模索してきたように見受けられる。自民党内部にも利権団体化した解同とのつながりを持つ議員がいる。人権擁護法案は、そうした自民- 解同のコネクションの産物であって、それに「マスコミに対する情報統制を法律化したい」という議員がのっかっている・・・と考える。こんな法律はいらない。
・・・ついでにこういう問題点も指摘されていることも紹介。
▼人権擁護法案 手直しされたが？（＠「赤旗」）
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-03-12/12_01faq.html
＞〈問い〉 人権擁護法案が手直しで再提出されることになりましたが、どんな問題点がありますか？（大阪・一読者）
＞〈答え〉 人権擁護法案で設立される人権救済機関は、ほんらい、国民に対する人権侵害に対し、裁判所とは別に救済機関をつくって迅速・的確に対処することが目的です。
＞国連は、その機関を実効あるものとするために、「国内人権機関の地位に関する原則」で政府からの独立をきびしくうたっています。日本政府は国連人権委員会から、刑務所や入国管理官署での人権侵害に有効に対処できていないとして、政府から独立した救済機関を設置するよう勧告されていました。ところが、２００３年に提案された人権擁護法案は、国際社会の要請と国民の願いに全く逆行するものでした。
＞(1)救済機関が法務省内の一機構とされ、政府から独立していないこと。
＞(2)もっとも救済が要請されている刑務所や入国管理官署を扱う法務行政や捜査、留置業務を扱う警察など、公権力による人権侵害を除外していること。
＞(3)報道による過剰取材やプライバシー侵害への対処を口実に、政治家の疑惑追及など、取材・報道の自由、国民の知る権利が奪われること。
＞(4)「人権」や「差別」についての明確な規定なしに、「差別言動」への対処をうたい、国民の表現の自由を侵害する危険があること。
―などで、国民の批判をうけ廃案となりました。
＞ところが、政府・与党の手直しは、報道規制の条項は凍結し、解除には別途法律を要するなどというもので、報道の自由を脅かすことの歯止めにはなりません。公権力による人権侵害救済の実効性もないものです。日本共産党は、人権擁護法案の再提出に反対します。人権救済機関は、公権力や大企業の人権侵害を救済することを中心に実効ある活動ができるよう、政府から独立し、人権擁護に実績のある専門家やスタッフを配置することなどが必要です。
・・・歴史的に見ても「人権」と言うのは、国家の専横を国民が制限することで実現されてきたものなのだから、「人権擁護」の担当組織が政府に従属しているのは歴史の逆行と言えるだろう。
