▼クルーグマン「頭脳廃棄」(NYT,2012年4月29日)
http://econdays.net/?p=6501
>まずは,先週,出席中にミット・ロムニーが大学生にした助言から取り上げよう.オバマ大統領の「敵対性」をなじった後,同候補は聴衆にこう告げた.「なにかに挑戦すること,そこに向けて努力すること,教育を受けること,必要ならば親御さんから借金してでも,事業を始めることです」
>ここで最初にエッと思うのは,もちろんロムニーの物腰だね――お金持ち一家に生まれなかった人たち,「パパママ銀行」を頼れない人たちへの共感がごっそり欠落してる.でも,それを抜きにしても,この発言には独特のダメさがある.
>つまりさ,「教育を受けること」ってなによ? どうやって学費を払えっての? 公立大学での学費は急騰してる.ひとつには,州による学費援助が急に削減されたおかげだ.ロムニー氏は,それを改善する策をなんにも提案していない.それどころか,ライアン予算案の強力な支持者でもある.同予算案が通れば,連邦政府の学資援助を劇的に削減し,おおよそ百万人の学生からペル奨学金を奪うことになる.
・・・
>ただ,これよりもっと大きな問題がある:それは,かりに学生たちがどうにかしてうまく「教育を受け」られたとしても――それにはたいてい大きな借金を背負うことになるんだけど――そうやって卒業したところで,経済の方では彼らを求めていないらしいってこと.・・・
>・・・アメリカの若者を助けるために,ぼくらになにができるだろう? 基本的には,ロムニー氏とその仲間たちが欲してることの真逆をやればいい.学資援助を削減するんじゃなく,拡大すべきだ.それに,アメリカ経済の足を引っ張っている事実上の緊縮策を転換してやること――州と地域のレベルで前例のない水準でなされている削減は,とくに教育に打撃を与えている.・・・
▼May_Roma
http://twitter.com/May_Roma/status/196651124877570049
>英エコノミスト。米では過去三十年でトップ20%の収入は70%も増えたが最下層20%の収入は6.4%しか増えていない。トップ1%の収入は133%も増えた。政治家の多くは世襲だ。努力によりより良い生活が得られると考えるアメリカ人は67%だ。http://econ.st/JuIPip via Echofon