http://www.asyura2.com/07/senkyo38/msg/609.html
>被害が大きいことを伝えることも大切だが、「私の居住地十日町は大した被害がございません」ということも、きわめて貴重な情報なのである。今後市町村のWebサイトで、大雑把でよいからまず状況を説明することはきわめて大切なのではないだろうか。今回のiketomさんの書込みでこのことを強く感じた。もっとも「便り(報道)のないのは良い知らせ」ともいえるのだが、本当に被害が大きいとそうともいえないこともある。新潟県中越地震では、報道が遅れた地域の被害が非常に大きかった。報道する人が道路の寸断などで行けなかったためであった。>iketomさんの書込みの最後にある安倍首相の視察である。急いで被災地に飛んだのは良かったが、いったい何のためだったのだろうか。災害対策にあたるトップが災害の全容を把握することは、きわめて重要なことである。しかし、災害の全容を把握することは、非常に困難なのである。語弊を避けていうと、そんなに簡単なことではないのである。少なくとも2時間49分の滞在で把握できないことだけは確かである。せめて一泊して今日くらいまで滞在し、トップとして決断すべきはドンドン実行してこそ、総理自らが現地視察する意味があるのである。詳しくは、私の拙稿「災害と政治家」を参照していただきたい。
>安倍首相の視察について、くどくどと批判するつもりはない。安倍首相に危機管理能力がないことは、年金記録問題をみただけでもう明らかだからである。私がいいたいことは、「為政者は、自然現象を含めて戦々兢々として薄氷を踏む思いで事に臨まなければならない」ということである。国政を担当するということは、もっと厳かなことなのである。安倍首相とその側近たちには、この根本が分かっていないのである。この基本精神を自公“合体”政権がもっていないことを、国民はもう見抜きはじめている。安倍首相や自民党・公明党幹部が多々弁ずれば弁ずるほど、多くの国民がこのことを感じている。まさに「巧言令色は、鮮ないかな仁」である。こういう連中が政権を担当していることに、私は嫌悪感をもっている。もう終りにしたいものである。