・・・以前『思考錯誤』掲示板にも書いたことがあるのだが、
靖国神社というイデオロギー装置を無効化するための
「カウンター靖国」とでも言うべき「場」の創造について
考えたことがあった。およそ以下のようなものである。
▼バーチャル平和施設『記憶の丘』
・各国の戦死者、戦災死者、従軍慰安婦、強制労働犠牲者を含めて、
大日本帝国による戦争のすべての死者と犠牲者に関する「記録」の集積によって、あの戦争の「記憶」をとどめる場。ネットワーク上に存在する架空の平和施設。
・もちろん現実にこのようなものが作られるべきではあるが、それまでは
ネット上に仮設される。ここでは日本およびアジア各国の記録や戦争遺跡や記念碑などにリンクが張られていく。
・追悼したいものはすればよい。
祈念するものはすればよい。
黙祷するものはすればよい。
(靖国のように国家神道形式は強要されない)
・中心には巨大な自然石が置かれている。
母胎を象徴するかのように、柔らかな丸みをおびていることが望ましい。
周囲には木立が広がり、休日には家族連れが散歩できるような小径がある。
・戦争による死者についての記録は事務機関により文書および電子記録で保存され、
ネット上にも公開される。
▼その意義について。
・・・そもそもを言えば、
「慰霊」という、本来きわめて私的な行為に対して国家が介入したこと自体が
だいたい間違っているのであって、しかも国家神道でたばねようとするから
靖国ではクリスチャンまで合祀するようなオモシロいことになる。
しかしながら、
国家としては「戦争による死は無駄ではない」というイデオロギー操作のために
靖国などを利用したのだし、
遺族の中にも「家族を死に追いやった」という自責の念から逃れるために
国家と共犯関係を結ぶものがあって、かくして国家のための戦争を美化する
イデオロギーは未だに健在だ。
一方で、日本の平和運動などにも弱点があって、
靖国神社をイデオロギー的に破壊するための、「カウンター靖国」
とでも言うべき「場」を生み出してこなかった。それはつまり、
戦争指導者を除く戦死者や戦病死者、
ならびに「靖国が合祀しない戦争の死者」について、その存在を
記憶にとどめるための「場」である。
(あくまで「追悼」にあらず。「記録」と「記憶」。)
またそれは、死者の遺族の「追悼」感情が、
ナショナリズム・イデオロギーに利用されないよう、
安全に着地させるための「場」でもある。
この遺族の宗教的感情を軽視すれば、その個人的な「哀悼」の心情は、
ナショナリズム系カルトによって利用され続けるだろう。
また靖国神社も、
ネオナチ風味なヤング愛国ネチズンの秋葉原として
機能し続けるだろう。
靖国の供給する「ぼく悪くないもん」幻想を破壊し、(@∀@)
大日本帝国ファシズムによる「英霊」イデオロギーから
遺族を解放し、
これ以上のカルト被害の拡大を食い止めるために。
無数の「記憶の丘」をネット上に構築することを提案したい。
※付記(2013.08.13.)
タイトルを「記憶の広場」に変更したのは、「記憶の丘」に先例があったから(@∀@)
http://dictionary.goo.ne.jp/smp/leaf/jn2/255274/m0u/
文中の「記憶の丘」も「記憶の広場」と読み替えていただきたい。
▼本日発生した停電について,各地域の発生時間と復旧時間をお教えください.また電力の供給網にかんする情報(独自の発電所・各地の主要な変電所などの範囲との関係)もあわせて情報を頂ければ幸いです.
背景にある疑問は,浦安-葛西間の江戸川の送電線からなぜ都区内全域にリンクしたのかです.自己組織化臨界でしょうか?
http://q.hatena.ne.jp/1155516496
・・・君、それは「自己組織化臨界」って
言ってみたかっただけとちゃうんかと。(@∀@)