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本宮ひろ志『国が燃える』とはどういう漫画か

▼【九郎政宗より行動提起】心あるひとりの人間として、本宮ひろ志に一言「グッジョブ」を。
事態の推移と行動提起のまとめページhttp://d.hatena.ne.jp/claw/00010110


本宮ひろ志国が燃える』とは、どういう漫画か。かいつまんで説明しましょう。


 この物語には主人公が2人います。ひとりは商工省の官僚(勇介)で、「石橋湛山小日本主義石原莞爾満州国構想」に影響を受けた青年です。もう一人は「孫文の大アジア主義」を理想として、中国国民党に入り込んだ財閥の御曹司です。この2人が、日本の対中侵略の渦中に飲まれながら、それぞれの生きる道を追求していく・・・という筋書きです。
 官僚のほうの主人公は、地主が小作人の立場に配慮するよう主張したり、日本の大陸への軍事進出が中国人を敵に回すことを懸念したりしたために、作品中では「アカ」よばわりされることもあります。(笑)
 ちゃんと本編を読めばわかりますが、官僚のほうは「五族協和」を夢見ながら満州への開拓団入植を計画・先導していくことになる役回りですし、御曹司は国民党と日本を共同させて、中国共産党ソ連と対抗させようと画策しています。「そのために満州を日本に渡す。しかし満州より南に手は出させない!」ということです。
 やや大げさに言えば、大日本帝国の植民地政策の先導者と、日中連合を実現するために満州を日本に引き渡すことを是認する国民党員、それがこの漫画の主人公です。
 「本宮ひろ志サヨク」だとか「『国が燃える』はサヨク漫画」とか言う人を見るたびに、「えー?」(笑)と思いますね。
 主人公が南京大虐殺に激怒するのも、そういうスタンスから見て、「ふざけるなあああっ!!日本という国を貶めているのは貴様らだあああっ!!」・・・と考えるからです。「日本が中国をはじめとするアジアと対等の関係で手を組んで、西欧列強と対抗する」・・・そんな「大アジア主義」を構想する御曹司は、これまでにも中国大陸での日本軍の覇権主義的な行動を批判してきています。南京大虐殺への怒りも、その延長線上にある。いまさらヤンジャン編集部に押しかけたって、もう遅いっての。単行本7巻も出ちゃってますっての。全国の書店やマンガ喫茶、どこでも置いてますっての。
 なお、本宮ひろ志は、今後の展開について次のような構想を持っていると、すでに明らかにしています。

「日本が敗戦し、ソ連が侵攻してくると、役人も関東軍も一斉に満州から逃げてしまいます。
みんながどんどん引き揚げる中で、主人公は一人だけ残るんです。自分が役人として日本の農民を開拓団として連れてきた責任を感じ、命がけで事後処理をしていきます。
あの時代に必要だったのは、そんな自己責任だと思います。」
(『国が燃える』三巻巻末 西原春夫・国士舘大学総長との対談)

 主人公たちのスタンスは、はっきり言って「保守的」ですよ? とても支持できない部分もいっぱいですよ?(相手をぶんなぐってから「五族協和」とか言い出しても、誰が信じるものか? 「大アジア主義」の理想からみて、「満州を日本に渡す」という発想はアリなのか?)
 しかし、「あの戦争はやむをえなかった」「大虐殺じゃなくて小虐殺だ」とか言い訳したり、いっそ虐殺も「なかったこと」にする、そんな無責任な態度とは一線を画している、とは言える。
 その「やったことの責任を引き受けよう」とする一点だけは、私は美徳だと思いますし、断固として支持します。


 描写がやりすぎ?もちろんですよ。本宮マンガからそれを抜いたら何が残りますか?(笑)
 ていうか、マンガという表現形式に大して「描写がやりすぎ」ってのはホメ言葉ですよ。
 このマンガに出てくる甘粕正彦の描写を見ましたか?ほとんどショッカーの幹部ですよ!だはは!!




さて、ますます加熱する、本宮ひろ志国が燃える』バッシング。
こんなことゆってる人がいますよ↓(´ー`)

▼log
http://blog.livedoor.jp/adoruk626/archives/2004-09.html
>まずは昨日の「本宮ひろ志問題」。逃げ回る「週刊ヤングジャンプ」の担当を捕まえるのももどかしいので「広報室」(03-3230-6393)に電話した。かなりの数の抗議電話、抗議メールが集英社に殺到しているようで、すでに「一読者の意見として参考にさせて頂く」というレベルではなくなってきている様子は電話の応対からも伝わってきた。ただし、こちらの歴史認識のレベル次第では「逃げられそうだったら上手くかわして逃げよう」という意図も少々感じたので徹底的に抗議する事に。が、結果的には若干、詰めが甘かったかなとも思うところもあるので反省の意味も含め、これから抗議される方の参考になればと思い主旨を掲載しておく。
広報室(女性):この本宮先生の作品は長く連載されておりまして、話の流れの中でそうした表現になったのかと‥‥。
――連載が長く続いているとかそう問題じゃないでしょう。「南京大虐殺」自体が本当にあったのかどうか、現在も見識が分かれているのですよ?
広報室:はい、そのような御意見も頂戴しております。
――しかも参考文献として本宮さんが挙げている資料、そこで使われている写真も全て捏造であるという事は多くの学者によって証明されているんです。
広報室:そういった御意見も多数寄せられました。
――当たり前です。特に「百人斬り」の描写ですが、現在この件に関しても出鱈目であったという裁判が行なわれている最中です。そのような状況下で、こうした漫画を掲載するというのは我々先祖に対する侮辱以外の何物でもないじゃないですか。
広報室:はい。私どもも社を挙げましてこの問題について協議し、今後どのような対応をすべきか練っている段階でして。
――では、紙面上で何らかの謝罪・訂正を行なうと考えて宜しいのですか?
広報室:私の立場からは「いついつまでに謝罪文を載せる」とか、そういう具体的な方策を今申し上げる事は出来ないのですが、何らかの形で社の考えを表明するであろうと思われます。
――昨日「チャンネル桜」を観ていたら、集英社の社長はこの件に関してノーコメントだったと言ってましたが、それは何故ですか?
広報室:現在、具体的な対処法を協議している段階ですので先走って一社だけにコメントをする事が出来なかったのです。
――とにかく、これは「週刊ヤングジャンプ」の一作品という問題ではなく、集英社としての見識すら疑われかねないものだと私は考えております。
広報室:はい、おっしゃる通りだと思います。
――先日もアジアカップでの日本バッシングがあったばかりですし、日本では「百人斬り」の訴訟も行なわれている。そういうタイミングでこのような漫画を掲載するというのは、中国に対して何らかの取り引きがあったのではないかと。そういった憶測もインターネットでは流れてますが。
広報室:我が社といたしましては、そうした政治的な意図は一切ございませんので、その点はなにぞと御理解頂けたらと思います。
――では今後、御社がこの件に関してどのような対処をなされるか、注視させて頂きますので宜しくお願い致します。
広報室:承りました。今後ともどうか弊社をよろしくお願い致します。

・・・あっはっはっは。これはもうマニュアルができてると見たね。何一つ言質を取らせない、みごとなあしらいじゃないか。企業のトラブル窓口対応のカガミと言えよう。
それにしても、こりゃあとんでもない難癖だなあ。「南京大虐殺自体が本当にあったのかどうか、現在も見識が分かれている」と言うなら、「あった」と主張して何がいけないの?「ない」と主張するのはいいんでしょ?・・・それに『国が燃える』の中では、「100人斬り」という表現なんか使ってないんですけど?・・・その「100人斬り」裁判、殺っちまった本人たちが、こんなこと言ってる資料が提出されていますが?

「敵も頑強でなかなか逃げずだから大毎(註:大阪毎日新聞)で御承知のように百人斬り競争なんてスポーツ的なことが出来たわけです」
「ニッコと笑いながら三百七十四人の敵を斬りました袈裟がけ、唐竹割、突伏せなど真に痛快でした愛刀は無銘でもこの通り刃こぼれは余りありません」
(熊の巣http://www.ne.jp/asahi/kuma/radical/の熊谷さんによるamlへの投稿から)

・・・。本人が自慢してたことを、他のだれかが記事にしたら、それって名誉毀損なの?
 そうそう、野田、向井両少尉の遺族のかたがたが「百人斬り裁判」なんて起こされたもんですから、こんな資料も出てきてしまいました。

▼『百人斬り裁判』で登場した新資料:野田少尉の部下の手記『私の支那事変』
(熊の巣http://www.ne.jp/asahi/kuma/radical/の熊谷さんによるamlへの投稿から)
>このあたりから野田、向井両少尉の百人斬りが始るのである。野田少尉は見習士官として第11中隊に赴任し我々の教官であった。少尉に任官し大隊副官として、行事中は馬にまたがり、配下中隊の命令伝達に奔走していた。
>この人が百人斬りの勇士とさわがれ、内地の新聞、ラジオニュースで賞賛され一躍有名になった人である。
>「おいM(熊谷注:原文では実名)あこにいる支那人をつれてこい」命令のままに支那人をひっぱって来た。助けてくれと哀願するが、やがてあきらめて前に座る。少尉の振り上げた軍刀を背にしてふり返り、憎しみ丸だしの笑ひをこめて、軍刀をにらみつける。
>一刀のもとに首がとんで胴体が、がっくりと前に倒れる。首からふき出した血の勢で小石がころころと動いている。目をそむけたい気持も、少尉の手前じっとこらえる。
>戦友の死を目の前で見、幾多の屍を越えてきた私ではあったが、抵抗なき農民を何んの理由もなく血祭にあげる行為はどうしても納得出来なかった。
>その行為は、支那人を見つければ、向井少尉とうばい合ひする程、エスカレートしてきた。
>両少尉は涙を流して助けを求める農民を無残にも切り捨てた。支那兵を戦闘中たたき斬ったのならいざ知らず。この行為を連隊長も大隊長も知っていた筈である。にもかかわらずこれを黙認した。そしてこの百人斬りは続行されたのである。

・・・おやおや、『国が燃える』の描写とそっくりですよ?


集英社の広報さんも大変だな。
俺もちょっと電話しておかなきゃな。
どうもすいません。もとはと言えば、16師団の歩兵部隊にいたウチの祖父が虐殺なんかしたばっかりに、おたくの会社に迷惑がかかることになってしまって・・・いや、やったのは祖父だけじゃないんですけど、責任の一端は確かにじいさんにありますから・・・『虐殺なかった』とかゆってるコワイ人が、なんかいっぱい電話してくると思うんですけど、あんまり気にしないほうがいいですよ?あの人たちはヤンジャンなんか買ってないんですから。・・・そうそう、漫画家の本宮さんにゆっといてください。こんどの単行本の巻末対談は、16師団で実際に虐殺をやっちまったみなさんを呼ぶことにしたらいいんじゃないかなあ・・・」


さらにこんなことゆってる人がいますよ↓(´ー`)

南京大虐殺をでっち上げる集英社へ抗議デモ決行!
http://www.ch-sakura.jp/bbs_thread.php?ID=68803&GENRE=sougou(@チャンネル桜

柳川友裕 2004-09-26 22:39:32  No.68803

 ◆心ある日本人は抗議に参加しよう◆
日時:九月二十八日(火)十七時   二十九日(水)時間未定
場所:集英社正面玄間 千代田区一ツ橋2−5−10
(地下鉄神保町からすぐのところ) 
電話03−3230−6393 ファクス03−3230−2547

 既にご存じのように、集英社発行の「ヤングジャンプ」四十二、号四十三号で本宮ひろ志作「国が燃える」で、南京大虐殺を真実として漫画化している。中共発のニセ写真を用い、百人斬りを事実として、日本軍と日本人の誇りをズタズタにしている。意図的に歴史の真実を歪曲して、日本人をシナ・中共の精神的奴隷にしようとする集英社本宮ひろ志の罪は余りに重い。
 「ヤングジャンプ」は、青少年に大きな影響力を与える部数を発行している。日本の青少年に計り知れない害毒を流す集英社に、断固たる抗議をしましょう。
 柳川は両日とも参加いたします。連絡は柳川にメール(spic774@yahoo.co.jp)いただくか、ご存知の方は国民新聞西村修平さんまで。



・・・國民新聞かいっ!(笑)
や れ や れ だ ぜ。

國民新聞
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/
>明治23年 徳富蘇峰創刊

國民新聞(@フリー百科事典ウィキペディア Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E6%96%B0%E8%81%9E
國民新聞とは、超保守的論調を取る事で知られる月刊ミニコミ紙。社主は山田惠久。「名を受け継いだ」と称してはいるものの、1.に挙げられている「國民新聞」(註・1890年に徳富蘇峰が創刊した新聞)とは何の関係もない

▼「保守系良識派」雑誌・ミニコミ紹介
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Club/8122/3.html#kokuminshinbun
明治時代からの歴史があるように装っているが、実態はまったく異なるものなので信じないよう要注意。内容は文化、政治などさまざま。内容は濃く、対象が狭いものが多い。
>たまに「右翼」や暴力グループ関係についての記事などもある。また、内容にはかなり誤記や2ちゃんねるの書き込みなどをそのまま鵜呑みにしたものなどもあるので、注意してある程度疑って読むことが必要。発行部数は自称5万部という。

・・・あんたの会社の歴史捏造を、まずなんとかしなさい。話はそれからだ。



▼『国が燃える』名セリフ・名場面集 ↓

・・・この作品には、いくつか非常に印象的な場面やせりふがあって、それを読むたびに私は「チクショウ!」と口走ってしまうのです。
 うますぎる。この男はあまりにもツボを押すのがうますぎる!!!
 泣かすツボ、燃えるツボ、怒りのツボ、せつなさのツボ、ロマンのツボ・・・うおおおおおお!!!押すな、俺のツボを押すんじゃねええええっ!!!!


ここからはネタバレがありますので、反転文字で書いておきます。


国が燃える』単行本第2巻。
満州の広大な土地を前にして、主人公の官僚は、ふと「ここに日本の農民をつれてくることができたら・・・」と夢想する。
小作人である父や母や妹たち。彼らを含む農民が、貧困から抜け出すことができるのではないか、と。
そして我知らず絶叫する。


うおおおおおおおおおおっ!!


何だ・・・
何に
感情を
震わせているんだ・・・


欲だ・・・・・・
これは欲望じゃないのか・・・

思わず涙を流す主人公。


気付いていない
誰一人・・・


これが
個人個人
それぞれの
欲望だと・・・


軍人も
満鉄の職員も
鉱山や製鉄所の
人達も・・・


個人個人
それぞれの
欲が集まり・・・
日本という
国家に
飲み込まれ
正当化された
強大な欲に
なっている事を・・・

その「欲」は、主人公の中にもある。
主人公はそれに気付いてしまった。
本宮だからこそ書ける、そういうセリフですよ、これは。




単行本第3巻。
満鉄の職員として登場した、なぞめいた女・明花。
彼女は官僚らしからぬ主人公を愛するようになるが、しかし愛していればこそ手厳しい言葉も投げつける。


「あなたは
自分からは
何もできない
人・・・


いつも
状況に
流されて・・・
向こうから
やって来る事を
待ってばかり
いる人・・・」


「君には
分かるのか・・・


本当の自分が何で・・・
どこにいるのか
どこに向かって
いくのか・・・」


「歴史は
偶然じゃ
ありません


あらゆる状況が
加わり
人間の起こす行動に
伴った通りに動く
自然の物語・・・


それは・・・


一人の人間の
生涯も そう・・・


誰のせいでもない
自分の取る行動で
自分の生涯の
答えは出るわ・・・


いい結果にも
悪い結果にも
・・・」



ほんとうは誰に向かって投げかけられた言葉であるかは、言うまでもなかろう。




さて、中国国民党に入り込んだ財閥の御曹司にも、すさまじい見せ場がある。


自分の女なら
とことん
信じろ・・・


それは
自分を
信じる事だ

・・・ええと、これは本文を見てください。説明したくありません。


官僚である主人公は、二人の人物に影響を受ける。一人は石橋湛山で、もう一人は石原莞爾
湛山の言葉は、この作品のキーポイントだ。 


君に言って
おくよ・・・
勇介君


国家行政に
携わる人間と
言えども
逃げるな・・・


最後の最後に
自己責任を
取れる人間の
心を持って
いてくれ
石橋湛山



ところで、商務省の官僚であった中西という男が、主人公にこのように語るシーンがある。


共産主義
対して 国は強く
弾圧しているが
それは仕方あるまい
政権は共産党には
ないんだ・・・

・・・これがどれだけ無神経な言葉であるかは、歴史を知るものであれば理解できるだろう。
それは「仕方あるまい」ですまされるようなことではなかったのだ。



単行本第6巻。
石橋湛山は、軍部の中国での独走を遠まわしに批判して、次のように言う。


資本主義の敵は
ただ独り
共産主義者のみではない

もはやおおっぴらに軍部を批判できないようになっているのだ。
湛山は主人公にこう語りかける。


一人の人間が
意志を持って
流れを変える為には・・・

流れの中心を
泳ぐか
自分で流れを
作り出すかだ・・・



ほんとうは誰に向かって投げかけられた言葉であるかは、もちろん言うまでもない。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」